レイヤーの結合と画像の統合について
レイヤーを結合すると複数のレイヤーが一つにまとめられ、ファイルサイズが小さくなる。
調整レイヤーを他の調整レイヤーと結合し、一つの調整レイヤーをつくることはできない。
レイヤーを結合する際は、結合するレイヤーのすべてがリンクされてなくても良い。
すべてのレイヤーを一つに結合しても、画像中の透明部分は白色にぬりつぶされるとは限らない。
グループしたレイヤーをクリッピングマスクの効果を残したまま結合するには、ベースレイヤーを選択してから「クリッピングマスクを結合」を選択する。
画像を統合すると、すべてのレイヤーが背景レイヤー」としてまとめられる。
*クリッピングマスクについて
クリッピングマスクを作成すると、マスク内で一番下にあるレイヤーがグループ全体のマスクになる。
クリッピングマスクは、パレット上で連続していないレイヤーを含めることができない。
クリッピングマスク内ではベースレイヤーの不透明度がクリッピングマスク全体に適用される。
クリッピングマスクを作成するには、レイヤーパレットの分割線を「Altキー」を押しながらクリックする。
レイヤーメニューよりクリッピングマスクを解除コマンドを選択すると、選択したレイヤーとそれより上のレイヤーをクリッピングマスクから除外することができる。
*レイヤースタイルについて
シャドウ(内側)コマンドを適用すると、オブジェクトのエッジの内側に影を追加し、オブジェクトがへこんだような印象となる。
定義済みのプリセットスタイルを適用するには「スタイル」パレットから名前を選びクリックする。
ドロップシャドウコマンドを適用すると、オブジェクトに背後に影をつけることができる。
包括光源を設定すると、レイヤー上のすべてのオブジェクトに一定の角度から光が当たっているような効果をだすことができる。
*テキストの入力について
行間とは、ベースライン間の距離のことである。
段落テキストでは、両端そろえの設定をおこなうことができる。
カーニングとは、隣り合った2文字を調整する処理のことである。
縦て書き文字は、文字パレットより「縦て組み中の欧文回転」を選択することにより文字の方向を90°回転することができる。
文字の縦書き・横書きの変更は、レイヤーメニューの「テキスト」サブメニューよりおこなうことができる。
縦書きテキストにおいて、ベースラインの設定値がプラスの値のとき、文字は右に移動する。
テキストレイヤー上のテキストは「ベクトル」形式の文字であり、サイズの変更やEPSファイルに保存するときに、そのアウトラインを維持する。
段落テキストを入力する際,Altキーを押しながら画面上をクリックすると、[段落テキストサイズ」ダイアログボックスが表示され、バウンティングボックスのサイズを数値で指定できる。
*パスの境界線を描く手順について
まず、パスパレットからパスを選択する。次に、境界線を描く際に使用する編集ツールまたはペイントツール、ブラシを選択し、必要に応じてツールオプションの設定と描画色の選択を行う。パスパレット下部の「ブラシでパスの境界線を描く...」コマンドを選択するとダイアログボックスが表示されるので、そこでツールを選択してからパスの境界線を描くこともできる。
「パスの境界線を描く」ダイアログボックスは、Altキーを押しながら「ブラシでパスの境界線を描く...」ボタンをクリックしても表示することができる。
*クリッピングパスについて
クリッピングパスを用いると、パスで囲まれた部分以外を透明画像に定義することができる。
クリッピングパスを含む画像を保存するには、Photoshop、TIFF,EPS,DCS,Photoshop PDF形式で保存する。
クリッピングパスを作成するには、パスパレットメニューより「クリッピングパス...」コマンドを選択し、作成したいパスを選ぶ。
クリッピングパスの「平滑度」オプションを空白にすると、プリンタの初期設定値が使用される。
「平滑度」の値が小さいほど、パスの曲線は滑らかになる。
*フィルタについて
フィルタはプラグインモジュールをインストールすることにより追加することができる。
「編集」メニューより「フェード」コマンドを用いると、直前に適用したフィルタの描画モードと不透明度を設定することができる。
「テクスチャライザ...」フィルタ等にある、「テクスチャ」オプションでしようできる画像ファイルはPhotoshop形式のみである。
「ぶれ」フィルタは、元画像をぼかしたものをいくつかコピーし、それぞれを少しずつ元画像からずらした位置に配置したものである。
「インターレース解除...」フィルタは、テレビで再生するときの奇数または偶数の捜査線を削除し、ビデオに取り込まれた動画を滑らかにする。